電マのご先祖は、日立がアメリカで売っていたマッサージ器だった
2026-10-13
電マの話を、もう少しだけ。(前に医療機器だった話を書きました)
あの形のご先祖っぽい製品に、日立の「マジックワンド」というのがあります。
英語の資料によると、日立は1968年にアメリカでこれを売り出していて、もともとの用途は、肩や筋肉のこりをほぐすマッサージ器。ふつうの健康器具だったんですね。
それが評判を変えるきっかけとして、よく名前が出てくるのが、アメリカの性教育者ベティ・ダドソン(Betty Dodson)です。
女性が自分の体のことを知るための講座で、このマッサージ器を使った。それで「マッサージ器」以外の顔が広まった、と言われています。
ここまでなら、へえ、くらいで済むんですが。
その先がまたおもしろくて。
アメリカでは2000年ごろに、日立と販売会社のあいだでもめごとがあって、いちど販売が止まったそうです。そのあと別の会社(ヴァイブラテックス、という名前でした)と契約して再開。日立のほうは2013年に生産を終えた、という情報もあります。
(どの話も、一次資料までは確認できていません。「と言われている」「報じられている」くらいの気持ちで読んでください)
じゃあ日本の電マはというと、前に書いたとおり、いまも「家庭用電気マッサージ器」です。
お店で、ふつうに売られている。
同じ系統の道具が、国によってぜんぜん違う顔で、暮らしの中にいる。
道具って、使う人のほうが先に変わっていくんだなあ、と思いました。