写真集という不思議な棚と、コンビニの棚が消えた日
2026-10-14
大きな本屋さんに行くと、写真集の棚が、ふつうに独立してありますよね。
あんまり意識したことがなかったんですが、考えてみると、写真だけの本が「ひとつのジャンル」として棚を持っているのって、なかなか不思議な文化かもしれない。
もともとは、週刊誌のグラビアページだった、と言われています。
雑誌の数ページに載った写真を、読者が切り抜いて取っておく。それなら、その写真だけで一冊にして売ってみよう、モデルの名前を表紙にして。……という流れで写真集が生まれた、という話です。
アイドルの世界で写真集が、デビューや卒業の区切りのような存在になっていったのも、このへんから。海、温泉、卒業、といったテーマごとのジャンルまであるそうで、もう「写真集の文法」ですよね。
もうひとつ、売り場の話。
2019年の1月に、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートの大手3社が、成人向けの雑誌の取り扱いをやめると発表しました。実際に8月末で、原則やめています。
理由としては、女性や子どもが安心して入れる店づくり、それから2020年の東京オリンピックで増える外国人観光客への配慮、といった説明がされていました。市民団体からの要望もあったし、ミニストップはもっと早くから動いていたそうです。
何十年も、お弁当と週刊誌の隣にふつうに並んでいた棚が、1年足らずでほとんど消えた。
棚はなくなったけれど、需要まで一緒に消えたわけじゃなくて、買う場所がオンラインに移っていった、と言われています。
ちなみに写真集のほうは、いまも本屋さんの棚にちゃんとあります。
紙のほうが、手元に残るから。
という声が多いそうです。