ロマンポルノは、「10分に1回」という決まりごとから始まった
2026-10-14
日活ロマンポルノの話を、ひとつ。
1971年、日活はかなり経営が苦しかったそうで、そこで始めたのが成人向けの映画のシリーズでした。
守るべき決まりごとは、おおよそこれだけ。
「10分に1回、からみの場面を入れる」
「上映時間は70分くらい」
それさえ守れば、中身はけっこう自由だった、と言われています。
……ここ、何度読んでもおもしろい。
ルールが「内容」じゃなくて「頻度」なんです。
だから逆に、監督たちはその隙間で好きなことができた。多くの監督がここで育った、という話にもなっています。
シリーズが続いたのは1988年まで。ビデオが広まって、映画館で観る人が減っていく流れの中で、幕を閉じたそうです。
もちろん、当時の作品には、いまの目で見ると引っかかる描写もあるし、女性の体を商品として売る構造そのものへの批判も、昔からあります。
映画史としておもしろい話と、そういう批判と、どっちもほんとうなんだと思います。
で、2016年。
45周年の企画として「ロマンポルノ・リブート」というプロジェクトが動きました。参加したのは、行定勲、塩田明彦、白石和彌、園子温、中田秀夫の5人の監督。
ルールもほとんど昔どおり。
10分に1回の濡れ場、撮影期間は1週間、完全オリジナル作品。(5人とも、ロマンポルノを撮るのは初めてだったとか)
45年たっても、同じルールで撮らせてる。
ちょっとかっこいいなと思ってしまった。