ビニ本は、ビニールに入っていたからビニ本
2026-10-13
ビニ本、という言葉の由来がですね。
ビニール袋に入っていた本。以上です。
あまりにそのまんまで、逆にちょっと感動しました。
もう少しだけ書きます。
袋に入れたのは、立ち読みを防ぐため。中が見えないから、買わないと確かめられない。
最初にそれをやったのが、東京・神保町の芳賀書店だった、と言われています。
袋詰めにしたらお客さんの回転が上がって、売り上げがぐんと伸びた……という説明もあるんですが、出どころが百科サイトのたぐいなので、半分くらいの気持ちで読んで下さい。(私もそうしています)
1979年には、ビニ本専門の支店ができて大きな話題になった、という話もあり。神保町が「ビニ本の聖地」みたいになった、とも。ただ、ブームのピークをいつと見るかは、資料によってけっこうズレてます。
ブームは1970年代の終わりごろから、80年代のはじめにかけて。
80年代の半ば、アダルトビデオが広まりだすと下火になって、1987年ごろにはもう作られなくなった、とされています。
ブームの時間、思ったより短い。
10年もなかったんですね。
ちなみに、似たような言葉で「自販機本」や「裏本」があるけど、これは別もの。
ビニ本は、出版取次を通さずに、本屋さんが出版社と直接やりとりしていた、という説明を見かけました。自販機本や裏本とは流通のルートが違うんだそうです。
あと、1990年代になってから一般のエロ本がビニルをかけて売られるようになったけれど、あれは「ビニ本」とは呼ばない。袋に入っていればなんでもビニ本、ではないらしい。
意外とうるさいんです、この世界。
ちゃんと知りたい人には、川本耕次さんの『ポルノ雑誌の昭和史』(ちくま新書)をおすすめします。自販機本の編集者だった人の回想で、ビニ本、そのあとのビデオへ、と流れていく時代が当事者の目線で書いてあるそうです。
ところで。
このサイトの入口、ビニ本の袋に入った表紙になっているの、気づきましたか。
「袋をあけて読む」のボタンを押した人は、もうビニ本をあけています。
立ち読みを防ぐための袋なのに、あの見た目、いちばん立ち読みしたくなるやつだと思う。